レセプトの順位件数と医療費の割合をグラフ化しました。
図-1
図-1左はレセプトの件数で、点数の上位からの割合で、右はその患者さんたちが
使った医療費の割合です。
濃紺の高額レセプト上位1%未満の患者さんで、24%の医療費を使ったことが
わかります。
図-2は、長島先生に、高額レセプトの総医療費に占める割合を図にしていただいた
ものです。
レセプト点数の上位5%程度の患者さんで医療費の半分以上を使っている
こと、20%にすれば全体の3/4(75%)となります。逆に下位の80%で
総医療費の1/4(25%)を分け合っているとも言えます。
この80%の大半は外来医療ですので、医療制度改革と称して外来医療費
抑制・免責制度などを導入しても効果のある医療費抑制の効果は期待されず
むしろ。現場の混乱・患者いじめ・受診抑制による将来的な医療費アップ
が予測されるのではないでしょうか。
図-3
図-3は、同じ平成10年度の調査から、外来と入院に分けてグラフにしてみました。
レセプト件数では。入院レセプトは全レセプトの3.5%ですが、医療費は44.4%を
占めています。 逆に外来は96.5%のレセプト件数ですが、医療費は55.6%となります。